年が明けると一人でまたは誰かを誘って一緒に初詣に出かける人はたくさんいます。
実際のところ、日本の各地にある初詣のスポットは大勢の参拝客でにぎわいを見せています。
なんとなく定番スポットになっているところに行っている人は多いでしょうが、神社とお寺とではどちらに行くのが正しいのか、参拝の作法や時間に関して何が正しいのか疑問に感じている人もいるのではないでしょうか。
ここではこのあたりのことを以下にまとめていますので、参考情報としてお役立ていただけると幸いです。
初詣は神社とお寺どっちに行けばいいの?
この点に関してですが、とくに決まりはありません。
神様にお参りしても、仏様にお参りしても良いのです。
なお、神社に行く場合には氏神を祭る地元のスポットへ、お寺に行く場合は檀那寺といって自分の家が墓を置くなどしている地域の寺へ行くのが基本です。
有名な初詣スポットに行きたい場合は、上記の場所にお参りをしたあとにするのがおすすめです。
初詣の正しい参拝作法は?
神社とお寺で適切な参拝のしかたには違いがあります。
知らずに間違ったことをして恥をかいたり自分の評価を下げたりすることがないよう、しっかり覚えておきましょう。
神社の参拝作法
まずは神社の場合ですが、鳥居をくぐる前に一礼し、参道の真ん中を避けて歩きます。
そして手水舎へと行き左手、右手、口の順番で清めます。
口は左の手のひらに水をためてすすぎ、そのあと左手に水をかけ、柄杓(ひしゃく)を垂直に立てた状態にして余った水を柄杓に流し、元あった場所に伏せて置きましょう。
清めたあとは賽銭(さいせん)を入れに行きますが、入れる前に軽くおじぎをし、やさしく入れましょう。
そして鈴を鳴らし、2回深くおじぎ、2回拍手、2回目の拍手で指先をそろえ神様に対する感謝と祈願をする、1回深くおじぎをするのが正しい作法です。
なお、出雲大社に行った際の拍手の回数は4回になりますので、間違えないように注意しましょう。
お寺の参拝作法
次にお寺ですが、山門をくぐる前に1回おじぎをします。
神社の場合とは異なり、参道のとおる場所は真ん中でもはじでも構いません。
手水舎がない場合は清める必要はありませんが、ある場合には神社と同様の流れで清めます。
また、常香炉が設置されている場合、煙を浴びて体を清めましょう。
そのあと賽銭を入れに行きますが、やさしく感謝の気持ちを込めて入れましょう。
そして鈴がある場合には3回鳴らし、両手を静かに合わせて祈願し、手を合わせた状態のまま深く頭を下げます。
最後に1回感謝の気持ちを込めて、1回おじぎをすれば、参拝完了です。
初詣でお参りするのに良い時間帯は?
年明けの0時になると出かけるという人も多く、これが正しいと思っている人もいますが、たしかに間違いではありません。
ただ、0時に行かなければいけないという決まりがあるわけではなく、何時にお参りに行っても良いのです。
まとめ
お参りに関して、とくに参拝方法でご存知なかったことや間違っていることがあったという人も少なくないのではないでしょうか。
上記の内容を参考に、初詣に行く前に練習しておくと、実際にお参りに行った際に「あれ?どうするんだっけ?」とならずに済むのでおすすめです。
お子様がいる方は、参拝の作法について出かける前やお参りに行った際に教えてあげると良いでしょう。