夏から秋にかけては、台風のシーズンですね。
我が家でも大人は通勤や家屋被害の心配、子供は登校するかどうか、警報のチェック
天気予報を見ながら、いつも落ち着かずソワソワ…
台風のスピードも季節により、すごく遅かったり速かったり、まっすぐ横断したり、急に大きくカーブしたり。
台風の進路は季節によって、なにか法則みたいなのがあるのでしょうか?
また、夏台風と秋台風ってよく聞くけど、その違いってなんだろう?
今回はそんな素朴な疑問について調べてみました。
台風の進路が季節で違うワケ!
台風には大きく分けて夏台風と秋台風の2つのパターンがあります。
夏台風はスピードが遅く、九州.四国あたりを迷走しながらゆっくりと北に横断。
秋台風はスピードが速く、近畿・東海から東北方向に強風で旋回する。
この2つの違いには偏西風と太平洋高気圧が大きく影響しているんです!
偏西風
緯度が35度~65度の地域で一年中西から東に吹く風
太平洋高気圧
太平洋に発生する高気圧(温かい空気のかたまり)
夏台風と秋台風の違いとは?
夏台風
夏、偏西風は日本よりずっと北で西から東に吹いています。
そして太平洋高気圧は、小笠原諸島あたりに強力にで~んと居座っています。
なので、台風は偏西風の影響を受けず(流されることなく)太平洋高気圧の壁のヘリを、つまり九州・四国周辺を自力で不安定にゆっくりと北上します。
予測がしにくいのはそのせいなんですね。滞在期間が長いので、雨の被害が多いとされています。
秋台風
秋になると、偏西風は日本海南部を西から東に吹くようになります。それと同時に太平洋高気圧の力も弱まります。
なので、台風は偏西風の強い力で西から東に流され、勢いを増しながら進みます。
勢いをはばむ高気圧の壁も弱いので、スピードが速く暴風の被害が多いのです。
どうして台風は秋が多いの?
ところで、台風といえば、やっぱり秋のイメージですが天気予報で台風10何号がなんて聞くと
いつの間に、そんなたくさん台風できてたのって思うことないですか?
台風は秋になるず~っと前から発生しているんです。
ですから、秋は台風が多いのではなく、台風が日本列島に上陸しやすい季節とゆうことになります。
これには太平洋高気圧が大きく関係しています。
真夏に太平洋高気圧が強力な壁となり日本に近寄れず、台風は台湾から朝鮮半島にかけてまたは韓国Kら日本海へと抜けていくルートを通ります。
秋になると、太平洋高気圧の壁が弱まり日本に上陸しやすくなる、ということなんです。
ちなみに冬は海水は冷たいので台風そのものが発生しにくくなります。
言われてみれば、夏先まだ日本で台風が来ない時期にニュースで、台湾で台風の被害を見ることが良くあります。
こんな理由があったんですね。
終わりに
夏台風と秋台風の違いとその理由、いかがでしたか?
ここ数年、気候変化の影響によるものかわかりませんが、大雨に突然のゲリラ豪雨、突風に竜巻などの気象災害が多く発生しています。
台風の発生状況や進路など、過去のデータとは違う例外も多いのではないかと思います。
今年もすでに秋台風のようなルートだったり激しく迷走したり大きな被害が出たり。
まさか自分が被害にあうとは、というのが自然災害の恐ろしさ。
決して他人事ではありません。
台風シーズンには、しっかりと備えをして、油断せずに行動したいものですね。