紫陽花(あじさい)は5~7月に楽しめる花です。
梅雨のイメージが紫陽花にはあるという人は多く、雨にぬれた紫陽花、葉に乗ったかたつむりを頭に思い浮かべる人も多いでしょう。
ほかの花にもあるように、この紫陽花にも「花言葉」があります。
そして紫陽花には紫陽花全体をイメージした花言葉のほか、花の色別についている花言葉もあります。
また、紫陽花には多くの種類があり、色ではなく種類に対してついている花言葉もあるのです。
ここでは紫陽花の花言葉にはどのようなものがあるのかをご紹介しますので、興味がある人はぜひ以下の内容をご覧になってください。
紫陽花の花言葉の良い意味を色別で紹介
紫陽花にはたくさんの花言葉があります。
紫陽花の全体をイメージした花言葉にはどういうものがあるのかといいますと…
「移り気」「変節」「冷淡」「冷酷」「無情」「高慢」「自慢家」「ホラ吹き」「アナタは美しいが冷淡だ」「アナタは冷たい人」
といったものがあります。
あれ?悪い意味ばかりじゃない?
と思った人もいると思いますが、紫陽花には良い意味の花言葉もしっかりとあります。
具体的にいうと…
「友情」「仲良し」「団結」「家族団らん」「強い愛情」「辛抱強さ」「乙女の愛」
といったものを挙げることができます。
次に紫陽花の色別の花言葉ですが、白い紫陽花の良い花言葉としては「寛容」「ひたむきな愛情」があります。
なお、白い紫陽花には悪い意味の花言葉もあり、「気の迷い」というものが挙げられます。
白色の紫陽花以外には、赤やピンクのものがあります。
特にピンク色の紫陽花は結婚式や母の日の贈り物として人気が高く、花言葉は「元気な女性」という意味があるそうです。
そのほか、紫陽花といわれるとイメージする人が多いカラーは青や紫でしょう。
白色や赤色、ピンク色の紫陽花とは異なる、多くの花言葉があります。
「知的」「清澄」「神秘」「辛抱」「忍耐強い愛情」「冷淡」「高慢」「無情」といったものがあります。
以上のように、紫陽花は色別に花言葉があり、良い花言葉も悪い花言葉もあるわけですが、ほかにも紫陽花のなかに花言葉がつけられている種類があります。
中心に小さな花が密生し、まわりの花びらのみが大きく、額縁のように咲く紫陽花を「額紫陽花(ガクアジサイ)」といいますが、この種類の紫陽花には「謙虚」「一家団らん」「家族の結びつき」「移り気」といった花言葉がつけられています。
結婚式に贈る紫陽花の色は?
紫陽花は成長していくにともない色が変わっていくのが特徴です。
この特徴は「七変化」と呼ばれており、色の変化が「移り気」や「浮気」といった良くないイメージが生まれた理由といわれています。
このような悪い意味が紫陽花にあると「結婚式に贈る花としてはふさわしくないんじゃ?」という人もいるかもしれませんが、決してそのようなことはありません。
前述したように、紫陽花には結婚する2人にピッタリな良い花言葉がたくさんあります。
以前は紫陽花の「七変化」があるせいで「移り気」や「浮気」といった悪いイメージが強く、結婚式の花として使用するのはタブーとされていましたが、近年は紫陽花の良い意味に目を向けられるようになり、式場でも見かけることが多くなっています。
色や種類に関してですが、今回ご紹介した紫陽花の色や種類にはすべて良い意味の花言葉があります。
結婚と関係の深い「家族」や「愛」という言葉が入っている花言葉のある色や種類の紫陽花をチョイスしてもいいでしょう。
また、明るく元気な人には赤やピンクの紫陽花を、クールで知的な人には青や紫の紫陽花をというように、相手のイメージに合った花言葉のあるものをチョイスしても良いでしょう。
なお、いまは結婚式の会場でも目にすることが多くなり、プラスのイメージがあることも浸透してきているのですが、年配の方をはじめ未だに悪い花言葉を連想する人も少なくありません。
贈る相手もそのような人の場合、嫌な思いをさせてしまう可能性がある点には注意が必要です。
贈る側としては良い花言葉があると知って贈ったのに誤解されてしまうという失敗を避けるためには、プラスのイメージをしっかりと伝えることが大切です。
新郎新婦に対し贈る花として紫陽花を選択した際には、カードに良い花言葉を記しておくと、嫌な思いをさせてしまうという失敗を回避することができるでしょう。
まとめ
紫陽花は成長とともに色が変わる「七変化」の特徴があり、悪い意味である「移り気」や「浮気」などがあり、人に贈る花としては敬遠されてきました。
しかしながら、実際のところ紫陽花には数多くの良い花言葉があり、近年は母の日に母親に贈る花として、結婚式の新郎新婦に贈る花として、親しい友人に贈る花として選ばれることが多くなっています。
今度だれかのお祝いがあった場合、紫陽花の良い花言葉にピッタリなイベントである場合には、贈ることを検討してみてはいかがでしょうか。
また、紫陽花の花が結婚式場にあった場合など、悪い花言葉があることを理由に一緒にいる家族や友人などが苦言をこぼしているのを見た際には、良い花言葉があることを教えてあげると良いでしょう。