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皆さんは安納芋というサツマイモの品種を御存知でしょうか。

鹿児島県種子島の芋で女性に今大人気の有名な品種です。

安納芋という品種を名乗ることが出来るのは鹿児島で栽培されたサツマイモだけです。

但し、県外で栽培してはいけないという細かい規則はありませんので、安納芋を名乗ることは出来ませんが鹿児島以外でも条件さえ揃えれば栽培可能です。

見た目はこぶりなのが特徴で、皮の色は他のサツマイモと大差ありません。

しかし、その中身は黄色よりもオレンジ色に近い色をしており、食欲をそそります。

食感はホクホクというよりしっとりとした表現があい、みずみずしさがあります。

加熱すると糖度が非常に高くなり、好きな筆者も大好物です。

食欲の秋代表の味覚であるサツマイモは主成分が糖質であり、食べ過ぎると太るというイメージが強いかと思いますが、その気になるカロリーは100グラムあたり約150カロリーと低くなっております。

米飯100グラムは160カロリーとされており、これを下回る低カロリーです。

皮にはポリフェノールが沢山含まれているため健康効果も期待でき、離乳食にも向いています。

また、脂質は少なくビタミンCとビタミンE、ヤラピンやセルロース等の食物繊維が沢山含まれており、美容や便秘解消、整腸作用の効果もあり、体内環境を整えることでなんと6大腸がんや動脈硬化予防も期待されています。

デザートのようにしっとりとして腹持ちがよく、ダイエット中の方にもお勧め出来ます。

安納芋の保存方法と保存期間

yakiimo08さて、保存方法や食べ方をちゃんと理解されている方はどの位おられるでしょうか。

旬は収穫時期である秋の9月頃から11月頃とされており、鹿児島では掘りたての安納芋が頂けます。

今では収穫時期以外にもスーパーなどのお店にも並んでいるのをよく見かけます。最近は熟成させた安納芋も販売されています。

保存方法と保存期間

保存方法は土が付いたままの方が望しく、風通しのよい冷暗所での常温保存、もしくは冷凍保存となります。

ポリ袋等で酸化を防ごうとする方もおられますが、これは酸欠状態になり鮮度も極端に落ちる原因となるので厳禁です。

既にカットされている場合は切り口からの酸化を防ぐ為、ラップでぴったりと包みます。

保存環境の目安は15度前後なので、冷えた冷蔵庫の中に入れるとかえって傷んでしまうので日持ちしません。

また、暖かくなりすぎると今度は発芽してしまいます。

ジャガイモと違い、芽には毒が無いので食べることは出来ますが味は変わってしまいます。

条件さえ良ければ通常のサツマイモは3ヶ月は保存が効きますが、美味しく頂ける保存期間は1ヶ月位と考えましょう。

なお、安納芋は完熟するとカビが発生しやすくなりますので湿気を極力避けることがコツとなります。

安納芋の美味しい焼き方

食べ方にも天ぷらや煮物、サラダと様々な調理方法がありますが、一番美味しく頂く調理方法はやはり焼き芋でしょう。

石焼き芋のトラックでもよく売られており、熱々しっとりとした出来になっています。

まずは購入時に比較的小さめ、もしくは細い物、色鮮やかで、表面の凹凸が少なく傷がないものを選びます。

水分を含んでいる新鮮なものは大きさに対して重く、ハリがあります。

大きいものを食べたいという気持ちも分かりますが、中心まで火が通らないと美味しくありません。



やっぱり焼きいもが一番!

yakiimo02焼き方は焚き火などでサツマイモを焼いたことがある方はご存知かもしれませんが、あの美味しさは格別ですよね。

しかし焚き火などは昔と違い自治体の条例などにより禁止されている地域が多いと思います。

童謡『たき火』の歌詞をご存知ですか?

かきねの かきねの まがりかどたきびだ た きびだ おちばたき…

このような『たき火』の歌詞はもう歌われなくなるんですかね

なんだかちょっと寂しいですよね…

では、たき火で焼いたような美味い焼きいもを食べるにはどうしたらよいのか?

そこでおすすめなのが石油ストーブです。

最近ではオーブンや電子レンジなどを使用した焼きいもの作り方が多く紹介されています。

しかし、アルミホイルに包んだ安納芋をストーブの上でコロコロとひっくり返しながら、じっくりと焼いた芋が一番たき火で焼いた味に近いと思います。

ストーブでの焼き方は

まず、安納芋を水でざっと洗います。
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次に水分のついたままアルミホイルで隙間無く包みます。
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あとはストーブに載せて適度に返しながら、じっくりと焼いていきます。
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焼き上がりの目安は竹串などを挿してすんなり刺さるようなら食べごろです。
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まとめ

最近では安全面などの理由から石油ファンヒーターを使われる家庭が多いと思いますが、もしストーブを使われているのであれば、一度試してみてはいかがでしょうか。

あと、意外な方法に炊飯器を利用する方法があります。

実は水分を保ちながら加熱できる理想的な方法で、1本当たり50~70ccの水で炊くだけ。

お米を炊くのと同じ方法で簡単に出来上がります。

保存方法と焼き方に注意し、是非美味しくお召し上がりください。