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日本では戌の日(いぬのひ)に安産祈願をする風習があります。

現在は行かない人もいますが、無事に子どもが生まれてくることを切に願い、
この風習にならって神社などを訪れる妊婦さんは多数います。

犬は安産の守り神であるなどの話を知り、行きたいと思っている人も多いと思います。

しかし、なかには「戌の日っていったいいつなの?」

といった具合にさまざまな疑問を感じている人もいるのではないでしょうか。

今回はそのような方々のため、戌の日の安産祈願に関する情報を提供します。

戌の日の安産祈願いつ行くと良いの?

安産祈願自体はいつでも構いません。

戌の日に関係があるのは安産祈願ではなく帯祝い(おびいわい)のほうです。

帯祝いは妊婦さんの腹部に岩田帯(いわたおび)
という腹帯を巻き、安産を祈る儀礼のことです。

これを巻くことにより腹部の保護、冷えの防止になるだけでなく、
胎児の位置を安定させる医学的な効果が見込めます。

また、腹部を保護していることにより、

妊婦さんが慎重に動くことを意識するようになるなどの
心理的な変化もあるといわれています。

厳密にいうと帯祝いも戌の日にこだわらず行きたい日に行けばよいのですが、

縁起がよい日を選択したい人もいるでしょう。

妊娠5ヶ月に入ったはじめの戌の日が安産祈願と帯祝いをするのに適しています。

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戌の日は12日に1回訪れることになっています。

2016年の戌の日と日柄をまとめてみました。

2016年戌の日カレンダー

  • 2016年1月

    5日(火)赤口 ・ 17日(日)先勝 ・ 29日(金)先勝

  • 2016年2月

    10日(水)先負 ・ 22日(月)先負

  • 2016年3月

    5日(土)先負 ・ 17日(木)仏滅 ・ 29日(金)仏滅

  • 2016年4月

    10日(日)赤口 ・ 22日(金)赤口

  • 2016年5月

    4日(水)祝日 赤口 ・ 16日(月)先勝 ・ 28日(土)先勝

  • 2016年6月

    9日(木)先負 ・ 21日(火)先負

  • 2016年7月

    3日(日)先負 ・ 15日(金)大安 ・ 27日(水)大安

  • 2016年8月

    8日(月)赤口 ・ 20日(土)赤口 

  • 2016年9月

    1日(木)友引 ・ 13日(火)友引 ・ 25日(日)友引

  • 2016年10月

    7日(金)先負 ・ 19日(水)先負 ・ 31日(月)仏滅

  • 2016年11月

    12日(土)仏滅 ・ 24日(木)仏滅

  • 2016年12月

    6日(火)赤口 ・ 18日(日)赤口 ・ 30日(金)先勝

  • 2017年1月

    11日(水)先勝 ・ 23日(月)先勝



また、日柄に関して気にする人は大安がよく、仏滅は避けることをおすすめします。

場所についてですが、祈祷をしている神社、八幡宮(はちまんぐう)に行きます。

祈祷はあらかじめ予約を入れなければならないところがあるため、

確認をしなかったために飛び込みで対応してくれず、
無駄足になってしまったということが無いように

事前に確認を取っておきましょう。

戌の日に行けない場合はどうすればいいの?

とくに気にする必要はありません。

また、戌の日とは別の日に安産祈願・帯祝いをしたからといって、
無意味になるようなことはありません。

気になるようであれば、戌の日に行けなかった場合には、
大安の日を選んでいくとよいでしょう。

決して無理をしてはいけません。

妊婦さんが体調が悪いなか、戌の日に安産祈願・帯祝いに行って無理をした結果、
余計に調子が悪くなるほうが生まれてくる子どものことも含めて考えるとよくありません。

また、雨が降っているなど悪天候のなか無理をして行った結果、
転ぶなどして母体や子どもに害が及ぶようなこともあってはなりません。

このほか、妊婦さんが行けない場合には、夫、両親、義両親、兄弟姉妹、
友人など代理の人が祈願に行ってもよいことになっています。


腹帯は持参したほうが良いのでしょうか?

この点に関する取り扱いは祈祷をしてくれるところにより違いがあります。

現地で購入することが可能な場合もありますし、
持ち込みOKとしているところもあります。

また、基本的には持ち込みOKでも

腹帯のタイプ(コルセット・ガードル)によっては
対応不可となっていることもあるので

予約の必要・不要と一緒に事前の確認が必要です。

まとめ

いかがでしたか?

よりご利益がありそうということで時期や日柄にこだわりたい人は戌の日か大安を、

とくに気にしない人は体調や天気がよい日や混雑しない日を選ぶとよいでしょう。

また、よりこだわりたい人は、

安産祈願や帯祝いで有名な神社や八幡宮を選んでみるというのもよいでしょう。