henkou01
一口にサングラスといってもさまざまなタイプのものがあります。

レンズによる違いもあり、そのなかの一つに「偏光(へんこう)サングラス」があります。

今回はこの偏光サングラスがどういうものなのか、わかりやすく解説します。

快適な見え心地のサングラスが欲しいと思っている人にとって有益な情報ですので、ぜひご覧になってください。

偏光サングラスってなに

偏光サングラスは、反射光をカットしてくれる高機能サングラスのことをいいます。

この効果は偏光サングラスの偏光フィルムによるものであり、自然光だけを通すことで目にかかる負担が軽減されます。

なお、一般のサングラスのように、紫外線をカットする機能も偏光サングラスや偏光レンズにはあります。

こうした特徴があることで

  • 水中までくっきりと見えるようになる
  • 雪の照り返しが気にならなくなる
  • ゴルフコースで芝生などの乱反射によるギラつきが気にならなくなる
  • ガラスの乱反射が気にならなくなる
  • 道路標識や看板がはっきりと見える
  • 前方を走行している車のリアウィンドウの反射光が取り除かれる
  • 対向車のボディやウィンドウに反射する光が気にならなくなる
  • ダッシュボードに置いているものがフロントガラスに映り込まなくなる

といった違いを実感することが可能です。

メリットは上記のように視界がクリアになることですが、デメリットといえるようなこともあります。

偏光サングラスの歪みが大きい場合、いわゆる偏光酔いを起こすことがあります。

起こり得る具体的な症状としては、頭が痛くなる、気分が悪くなる、疲れてしまうといったものを挙げることが可能です。

歪みの度合いが増すほど、偏光酔いは起こりやすくなりますが、安物の場合は症状が早く症状が出やすくなることが多いといわれているため、多少は高くてもモノがよい商品を購入することをおすすめします。

また、フレームはできる限り顔に沿っているほうがいいです。

そうでないと目と偏光サングラスのレンズのあいだに光の反射が起こってしまい、見えにくくなるという問題を招きやすくなります。

偏光サングラスでの夜の運転は危険?

サングラスをかけると暗くて危ないと思っている人は多いでしょう。

ただ、対向車などほかの車のライト、街灯などがまぶしくてしかたがないという人もいるはずです。

まず、一般のサングラスと同じように、偏光サングラスをかけた状態で夜の運転をするのは危ないです。

レンズには視感透過率というものがあり、75%に満たないサングラスは夜間や薄暗いところでの運転は視力低下を起こす恐れがあるため適さないとされており、さらに視感透過率の低いものは運転不適合とJISで規定されています。



「夜の運転でのまぶしさをどうにかしたい!」「夜間運転中にサングラスをかけて暗くなるのは困る!」と思っている人は視感透過率をチェックして、夜間運転やナイトドライビングなどと表示されているサングラスを購入しましょう。

また、日中の運転でも明るい場所からトンネルなど急に暗い場所に入ると視界が悪くなりとても危険なため注意が必要です。

偏光レンズと遮光レンズの違い

サングラスのレンズには偏光レンズ以外に遮光レンズがあります。

遮光レンズは特定の数値以下の波長光をカットし、それ以外の光をなるべく多く通すように仕上がっているのが特徴です。

まぶしさ、ギラつきを感じにくくなるという点で偏光レンズと共通しており、スポーツやアウトドアシーンなどでの愛用者も多数いますが、遮光レンズにも弱点はあります。

レンズの色によって昼間に信号を誤認する恐れがあるほか、レンズの色の濃さによっては夜間や薄暗いところでの運転で視力低下を起こす恐れがあるものもあります。

偏光レンズと同様に夜間や薄暗い場所での運転に適合しているか、また昼間の運転で使用したい人は、昼間の運転に適合しているかどうかもチェックする必要があるといえるでしょう。

おわりに

偏光レンズや遮光レンズはともに、光のまぶしさやギラつきを抑えてくれる便利なアイテムです。

ただし、昼間や夜間の運転には適さないものがあるため、運転用のレンズを探している人は昼間や夜間の運転に適合しているかどうかに注意してサングラスを選び購入しましょう。