卒業式当日、6年間を過ごした小学校を巣立っていく生徒たちに、卒業メッセージを贈りたいと思っている先生も多くみえられると思います。
とくにはじめて卒業生となる児童の担任を受け持った先生には、子供たちとのさまざまな思い出が浮かんでくると思います。
ここでは、卒業メッセージを贈るタイミング、卒業メッセージのポイント、卒業メッセージ文例を掲載しています。
あくまでも提案のひとつで「これが正解!」というものではありませんが、参考情報としてお役立ていただければ幸いです。
卒業メッセージで先生から一言伝えるタイミング
小学校の先生が児童に卒業メッセージを伝えるタイミングですが、卒業式後を選びます。
卒業式終了後に教室に戻ってする、最後の学級活動(帰りの会)がよいでしょう。
教室に戻り児童に渡すものを渡すなどやるべきことをすべてやったあと、帰りの挨拶の前がおすすめです。
実際、小学校卒業式の最後の学級活動で、担任の先生がなにか言っていたことぐらいは覚えているという人や、いまでもなにをいっているかはっきりと覚えているという人は多いです。
朝の学級活動(朝の会)ではマズイというわけではありませんが、このあと卒業式が控えているということもあり、時間に余裕がなかったり、子供たちも緊張していてせっかくの話が耳に入らないかもしれません。
卒業式が終わるころには話したことを忘れられたりしてしまう可能性もあります。
このため、先生の卒業メッセージを印象に残るものとするには、帰りの学級活動がおすすめということになります。
先生から生徒へ卒業メッセージのポイント
まず、帰りの会で卒業メッセージを贈る場合、手短に済ませたほうがよいです。
ただでさえ、児童は卒業式で疲れています。
あまり長々と話し続けてしまい、追い討ちをかけるようなことがないようにしましょう。
このほか、相手は小学生ですので、わかりやすい内容のメッセージにすることが大切です。
自分ではいいことをいっているつもりでも、小学生が理解できる話でなければ聞いている側の児童の記憶に残りません。
小学校の卒業メッセージ文例!
なんとなく話すことのイメージはできていても、なにから話せばいいのか、どんな言葉で締めくくればよいのか、構成で悩む人は少なくありません。
この点に関し、これは提案のひとつですが、
冒頭に「お祝いの言葉」末尾に「明るい未来を願う言葉」や「中学生になる児童へのはげましの言葉」にしてみてはいかがでしょうか。
お祝いの言葉はいうまでもないかもしれませんが「ご卒業おめでとうございます」などの言葉が入ります。
また、明るい未来を願う言葉や中学生になる児童へのはげましの言葉には「中学校生活が素晴らしいものになることを祈っています」や「中学校でも頑張ってください」などの言葉があるでしょう。
あとは冒頭と末尾のあいだに、時間が長くならない程度にメッセージを入れていけばよいでしょう。
生徒へ贈りたい言葉をリストアップ
子供たちに対し贈りたい言葉をリストアップしてみましょう。
- 皆さんと過ごした○年は素晴らしい思い出になった
- 小学校生活で得た多くの仲間・思い出や経験は皆さんの助けになってくれる
- このクラスは○○なところがよく、皆さんは一人ひとり素晴らしいところがある
- 楽しいことだけでなく辛いこと、苦しいこともあるけれど、皆さんならきっと乗り越えていける
- あせらず、ゆっくりと確実に進むことが大切
- このクラスの担任になれたことを誇りに思っている
このようにリストアップしてみました。
それではこれらの言葉を文章が不自然にならないようにつなげてみましょう。
このような形で卒業メッセージを作ることが出来ます。
贈りたい言葉をリストアップして是非一度試してみてください。
おわりに
いかがでしたか?
いろいろと解説をしましたが、肝心なのは小学校を巣立っていく児童に対し、お祝いの「気持ち」を伝えることです。
言葉にするのは難しいかもしれませんが、先生にとっても児童にとっても一生に一度の卒業メッセージが、思い出に残るものになることを願っています。
そしてそのために少しでも役に立てれば、これほど嬉しいいことはありません。