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寒い寒い冬の時期に活躍する湯たんぽ。

一度お湯を沸かして湯たんぽに注いでしまえば、長い時間温かさを保ってくれるので寒い夜のおともに湯たんぽを使うという人も多いのではないでしょうか?

しかし、手軽に使える湯たんぽには低温やけどの危険があるのです。

冬は湯たんぽの低温やけどに注意!

湯たんぽにつきまとう低温やけどの危険性。

そもそも低温やけどとはどういった状態のことをいうのでしょうか?

低温やけどは、自分の体温より少し高い温度を保つものに長時間触れることで発生してしまうやけどのことです。

一般的に低温やけどが起きる温度と時間の関係は次のように言われています。

温度が44℃…3~4時間

温度が46℃…30分~1時間

温度が50℃…2~3分

こうしてみると湯たんぽでも使い方を誤れば低温やけどになってしまう可能性が十分に高いことが分かりますよね。

50℃のお湯に直接触るとかなり熱いと感じてしまいますが、湯たんぽに入れてタオルをひと巻すると熱いというよりは温かいという感じになりやすいですよね。

それに多くの人は湯たんぽを寝る直前に使い始めます。

そのため、意識が鈍くなっている睡眠中に温度の高い湯たんぽが肌に長時間触れてしまう危険があるのです。

もし睡眠中に50℃近いお湯を直接垂らされたら、熱さで一瞬のうちに飛び起きてしまうことでしょう。

しかし、湯たんぽの場合は熱いというより温かいという感覚に近いので、睡眠中に目が覚めることもなく低温やけどを起こしてしまう危険があるのです。

低温やけどは放っておくと壊死の危険有り!

低温やけどと聞くと、低温という言葉から軽い症状を思い浮かべがちです。

しかし、そんなことは決してありません

低温やけどは、放っておくと壊死の危険だってあるのです。

やけどのレベルは一般的に次の4つのレベルに分類されます。

Ⅰ度

外見は赤くなり、症状として痛みやヒリヒリを感じる。

治療期間は数日で、痕は残らない。

浅達性Ⅰ度

外見には水ぶくれや、腫れなどが現れ、症状としては強い痛みや焼けた感覚を感じる。

治療期間は10日程度で、痕は残りにくい。

深達性Ⅱ度

外見には浅達性Ⅰ度であらわれる水ぶくれや腫れに加えて、多少白みが確認できるようになる。

症状としては、浅達性Ⅰ度の症状に加えて感覚が鈍くなることがある。

治療期間は2週間以上で、痕は残りやすい。

Ⅲ度

完全な壊死状態で、外見は乾燥して白くなり、症状としては痛みを感じなくなってしまう。

治療期間は1ヶ月以上で、痕は残る。

低温やけどの怖いところは、普通のやけど以上にⅢ度のレベルの症状が引き起こされる可能性が高いことです。

一般的なやけどの場合は、皮膚の表面の部分がやけどを起こすことが多いです。

しかし低温やけどの場合は、肌が長時間低温で温め続けられることによって皮膚の表面だけでなく、その下にある脂肪細胞まで熱が伝わり皮膚の深い部分までやけどを起こしてしまうケースが多いのです。

肌の深い部分までじわりじわりと温め続けられることによって、最悪の場合壊死状態になってしまうこともあるんです。



低温やけどの治療方法

もしも、低温やけどになってしまった場合はどんな治療法や対処法をとればいいのでしょうか?

Ⅰ度の場合

Ⅰ度の場合は、症状も比較的軽めです。

そのため、まずは流水で患部を15分以上冷やすようにしましょう。

患部に痛みがなくなってきたら、非ステロイドタイプの軟膏を塗れば数日程度で完治することができるでしょう。

ただし上でも書いたように、低温やけどの場合は気付いたころにはすでにⅡ度に達してしまっていることがほとんどです。

Ⅱ度の場合

低温やけどで最も多くみられるのがこのⅡ度の症状です。

Ⅰ度の症状とは異なり、水ぶくれが発生するようになります。

まずは、Ⅰ度の場合と同じように流水で患部を冷やします。

その後にハイドロコロイド(キズパワーパット等)と呼ばれている特殊な絆創膏を患部に貼りましょう。

これは、湿潤療法と呼ばれる治療法を参考に作られた絆創膏です。

やけどをすると、肌から皮膚を再生するための浸出液と呼ばれる液体が発生します。

この液体は、乾燥に非常に弱く乾くと皮膚を再生するための効果もなくなってしまいます。

湿潤療法とは、この浸出液の乾燥を防いで傷の治りを早める方法なのです。

低温やけどの治療には、この湿潤療法が最も効果があると言われています。

Ⅲ度の場合

Ⅲ度の場合はすでに細胞が壊死している可能性が高く、痛みも感じなくなっています。

こうなってしまったらすぐに病院に行って手術などの迅速な措置が必要になります。

湿潤療法が…冷やした方が…などと言っている場合ではありません。

このように低温やけどは、そのレベルによっても対処法や治療法が変わってきます。

ひとつ覚えておいてほしいのは、低温やけどの場合はⅠ度・Ⅱ度・Ⅲ度の判断をするのが見た目では難しいということです。

「低温やけどは見た目以上に危険なやけど」だということを覚えておいてください!

そのため、仮にⅠ度やⅡ度の症状のレベルでも可能であれば病院を一度受診した方がいいということを頭に入れておいてください。

まとめ

冬場に活躍する湯たんぽは、予想以上に恐ろしい低温やけどを招いてしまう危険があるのですね。

もし低温やけどになってしまったら、見た目の症状の軽さに安心せずに一度病院を受診するようにしましょう。

そのやけど、予想以上に症状が深刻かもしれませんよ。