みなさんは熱中症と聞くとどんな光景を想像しますか?
ガンガンと照りつける強烈な日差し。
だらだらと流れ出る汗。
そんな夏の暑い時期を想像しますよね。
しかし、実は熱中症になってしまうのは夏だけではないんです。
今回は特に子供や高齢者が気をつけたい冬の熱中症についてご紹介していきます。
冬の熱中症の原因はかくれ脱水?
冬に熱中症?
確かに首をかしげてしまうような組み合わせですよね。
しかし、実際に冬に熱中症になることがあるんです。
その原因はかくれ脱水と呼ばれるものです。
かくれ脱水とは、簡単にいってしまえば自分が気づかないうちに体の水分が奪われて脱水症状に陥ってしまうことをいいます。
冬の熱中症の原因となるかくれ脱水
どうして冬になるとかくれ脱水が起こってしまうのでしょうか?
かくれ脱水の原因1
冬場のかくれ脱水の一番の原因は、湿度の低下による乾燥です。
冬の季節になるとお肌がかさかさしたりして、空気の乾燥を感じますよね。
実はこの空気の乾燥は想像以上に曲者で、私たちが知らない間に体中の水分を奪っているのです。
乾燥によって知らない間に体中の水分が奪われ、かくれ脱水に陥ってしまうんです。
かくれ脱水の原因2
ふたつ目の原因は思い込みです。
熱中症になりやすい夏の時期は、多くの人が熱中症にならないように水分補給を欠かさずにしますよね。
熱中症は夏というイメージも強いですからね。
しかし、逆に冬に熱中症というイメージはありませんよね。
この冬に熱中症になるわけがないという思い込みが、かくれ脱水の症状を悪化させる原因となっているのです。
実際に冬は乾燥によって、体中の水分が奪われる。
それなのに、冬に熱中症というイメージは皆無なので、体が乾燥していることにも気づかずに水分補給をしない。
こうなるとあっという間にかくれ脱水におちいり、熱中症になってしまうのです。
かくれ脱水の原因3
三番目の原因は下痢や嘔吐です。
冬の季節はウイルスに感染して激しい下痢や嘔吐をしてしまうケースがありますよね。
このときに体から大量に水分が奪われてしまうことも、かくれ脱水の原因になりえます。
冬の熱中症対策
冬に熱中症になってしまう主な原因は乾燥とそれに伴う体の乾きだということがわかりましたね。
原因が分かったら、冬に熱中症にならないように対策をするようにしましょう。
対策1
部屋の湿度をあげる
乾燥が原因なら、湿度をあげることが大切ですよね。
冬はあまり外に出かけることも少なくひとつの部屋にこもりっぱなしになることが多いでしょう。
部屋を暖かくするために暖房を使うことで、余計に部屋の乾燥も進みます。
部屋に加湿器を設置したり、洗濯物を部屋干ししたりすることで部屋の乾燥を防ぐことができます。
対策2
換気をする
これも部屋の湿度をあげる方法のひとつです。
寒い冬は窓を閉め切って生活したくなりますよね。
しかし、室内よりも外の方が10~20%程度湿度が高いと言われています。
対策3
こまめな水分補給
部屋の乾燥を防ぐのと同時に行いたいのが、自分の体を潤すということです。
そのためにはこまめな水分補給が必要であり、1日におよそ1.2リットルの水分補給が理想的だと言われています。
夏の時期は暑さのせいで喉も乾くので、あまり意識しなくても水分をとっているもの。
しかし、冬は夏のように汗がだらだら出るわけでもないので、水分補給がおろそかになりがちです。
体が乾いている自覚はなくても、実際にはじわじわと体から水分が奪われていっているのです。
このことを頭に入れて、冬場でもこまめに水分補給をするようにしましょう。
とくに子供や高齢者は冬の熱中症に注意!
冬の熱中症の原因と対策は分かりましたね。
この聞きなれない冬の熱中症。
特に気をつけたいのは、子供や高齢者なんです。
冬の熱中症にかかるということは、体調を崩してしまうということになります。
冬の季節は凶悪なウイルスがたくさん蔓延していますよね。
そんな時期に体調を崩して体の抵抗力が弱まってしまえば、ウイルスの格好の餌食となってしまいます。
とくにこの子供や高齢者の場合、ウイルスに感染すると症状が重症化してしまうケースが多くみられます。
また、子供や高齢者は冬の時期に積極的に水分補給をしようとは思わないでしょう。
子供は本能的に「別に喉乾いてないから、水はいらないや。」と思うでしょうし、
高齢者は水を台所までくみに行くのも一苦労で、おのずと水分補給をする回数が少なくなりがちです。
こうなってしまうとあっという間に冬の熱中症にかかってしまいますよね。
そうならないためにも、特に子供や高齢者と一緒に暮らしている人はこまめな水分補給をさせるようにしましょう。
ベットの近くや普段生活している場所に、お水を入れたペットボトル1本常に常備しておき、いつでも気軽に水分補給ができるようにしておくといいかもしれませんね。
まとめ
あまり聞きなれない冬の熱中症ですが、その原因を知ってみると納得ですよね。
夏の熱中症と違い、自覚症状が出ずらいのでその分対策も後手にまわりがちです。
部屋の乾燥防止とこまめな水分補給を意識して、冬の熱中症を回避しましょう。