風邪薬を飲んで楽になるどころか、
余計に調子が悪くなった経験がある人はいませんか?
薬の効き目が悪いせいで風邪が悪化した
なんて思ってる人もいるのでは?
このようなケースでは、正しい風邪薬の飲み方を
していないことが原因になっている場合があるのです。
以下に詳細をまとめていますので、自分の風邪薬の
飲み方にまずいところはないかチェックしてみてください。
正しい風邪薬の飲み方
風邪薬を服用する際の飲料ですが、水か白湯を選択するのが適切です。
あとのものは風邪薬と一緒に飲むのは適さないと思っておいてよいでしょう。
理由は飲料に含まれている成分が薬の作用を変えてしまったり、
副作用を招いてしまったりする原因になる可能性があるからです。
また、水か白湯でよいのであれば、唾液で風邪薬を飲んでも問題ない
のではないかと思うかも知れませんが、これはやめたほうがいいです。
たとえばカプセルタイプの風邪薬の場合、しっかりと体のなかまで
到達して作用するようにコーティングがほどこしてあります。
唾液で風邪薬を飲んだ結果、
万が一ノドにくっついてしまった場合には、コーティングが
ノドで溶けて粘膜が荒れたり炎症が生じたりするリスクがあります。
このため、風邪薬は唾液で飲んではならず、水か白湯で飲む必要があるのです。
風邪薬を飲む時間帯
時間に関してですが、食前・食間・食後の3種類があります。
食前は食事を摂りはじめる30分前に服用します。
食間は食事と食事のあいだ(食事の後およそ120分後を目安)に服用します。
食間の服用に関しては食事の途中で薬を飲むと勘違いしてる方も多いので注意してください。
食後は食事を終えた30分後に服用します。
また、風邪薬には回数もありますが、
1日3回と記載のあるものは4時間以上間隔をあけ、
1日2回と記載のあるものは6~8時間間隔をあけて
服用することが推奨されていますので、
これを参考に風邪薬を使用するとよいでしょう。
風邪薬を栄養ドリンクや珈琲で飲んでも大丈夫?
風邪を早く治すために体力をつけたい
そんな思いから風邪薬と栄養ドリンクを一緒に飲んでいる人は少なくありません。
一見、一石二鳥に思えるようなこの方法ですが、実はあまり賢い風邪薬の飲み方とはいえないのです。
なぜかといいますと
栄養ドリンクにはカフェインが含まれており、覚醒作用により睡眠のさまたげになったり、
脳神経に刺激が加わることで頭痛やめまいの症状が出る場合もあります。
栄養補給を目的に栄養ドリンクを飲みたい場合には、30分間は待った上にしておくことが推奨されていますので、これを参考にして別々に飲むようにするとよいでしょう。
コーヒーに関しても栄養ドリンクと同様の理由で、風邪薬と一緒に飲むのはよくありません。
なお、カフェイン入りの飲み物としてはほかにも紅茶などが挙げられますが、薬の作用が変化したり、副作用を引き起こしたりするリスクがあるため、風邪薬と一緒に飲むのはやめておきましょう。
そのほか、牛乳が風邪薬との相性がよくないとの指摘があります。
風邪薬には腸で少しずつ溶け、薬の作用が長く続くようになっているものがあり、これにより胃に負担がかかりにくくもなっています。
牛乳を飲んですぐに風邪薬を服用すると、腸で溶けて長く作用するはずの薬が胃で溶けてしまい、
胃に負担がかかってしまうだけでなく薬の作用も短くなってしまうことになるといわれているのです。
このため、牛乳も風邪薬を飲むときには適さない飲み物のひとつとして挙げられることが多くなっています。
授乳中に風邪薬は飲んでも良いの?
子どもへの影響が心配で、授乳中に風邪薬を使用しても
大丈夫なのかと思う人は少なくないでしょう。
使用の可否を確かめるには、風邪薬の使用上の注意をチェックしてみてください。
内容に授乳中の使用に関する記載があり、授乳中の人が服用してはいけない、
服用する場合には授乳しないと書かれている場合には使用するのは不可となります。
反対に、とくに授乳中の使用に関する記載が存在しない場合には、
基本的には服用しても問題ありませんが、用法・用量を守る必要はあります。
市販薬に不安を感じる場合には、医療機関で受診し授乳中でも使用可能な薬を処方してもらうのがよいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
意外と知らずに間違った使用方法をしていたという人もいたのではないでしょうか。
早くツライ風邪を治すためにも、正しい薬の使い方をしてください。