雪が積もっていたり凍っていたりする道をスムーズに走るため、スリップを起こさず安全に走るために必要不可欠なスタッドレスタイヤ。
新品だけでなく中古品も販売されており、購入している人が少なくありません。
今回はこのスタッドレスタイヤに関する情報を提供しますので、中古でも問題ないのか、
どのようにして選べばいいのかなど、疑問や不安に感じていることがある人はぜひチェックしてみてください。
スタッドレスタイヤは中古でも大丈夫なの?
絶対に大丈夫というわけではありませんが、選び方を間違えるようなことをしなければ基本的に中古でも問題ありません。
新品ではなく中古を求めている人は安く手に入れたいというのが主目的なのでしょうが、値段の安さだけで決めるのはダメです。
時折「掘り出し物」といえるようなものもありますが、低価格なことだけで購入を決めてしまうと、肝心な走行中の安全性に悪影響を及ぼすことになりかねません。
では、価格以外で何に注目する必要があるのでしょうか。
以下に選び方のポイントを掲載していますので、中古のスタッドレスタイヤを買って失敗したくない方はこのまま読み進めてください。
中古タイヤ選び方のポイントは?
まず、スタッドレスタイヤがいつ製造されたものなのか、これをチェックしましょう。
スタッドレスタイヤに限った話ではありませんが、タイヤというのは未使用品であったとしても経年劣化を起こす特徴があります。
スタッドレスタイヤの側面をみてみると製造年と週の刻印(1215の場合、2015年12週に製造、Xなどのローマ字はメーカー名)があるため、探してみましょう。
当然、いつ製造されたのかという点は、いまの年と近いほどよいということになります。
そして反対に、年数が経過しているほど劣化が進んでいると判断できるため、いまの年と遠いほど購入の候補にはしないほうがよいということになります。
なお、劣化が進んでいるものを買った場合、運が悪いと運転中にタイヤがバーストする(裂ける)などし、事故を起こすことにもなりかねません。
次に、スタッドレスタイヤのサイズを確かめるのも忘れないでください。
選び方としては、純正品と一緒のものにしておくのが無難です。
純正品より太い・接地面が大きいものはスリップを起こしやすくなるため、冬道を走ることには適しません。
また、現物に触れることが可能であれば、かたさを確かめることもおすすめします。
かたい=劣化していることになるため、新品のスタッドレスタイヤと比べてかたすぎる場合は避けましょう。
なお、硬度計を使用すると感触ではなく数値としてかたさがわかる(~56は正常、60超は要交換)ため、よいものを選びやすくなります。
このほか、スタッドレスタイヤの側面をみてみると、矢印が刻印されています。
そしてその矢印をたどってタイヤの接地面をみてみると、溝のところに小さいでっぱりがあるのですが、これがプラットホームです。
タイヤのすり減り具合がこのでっぱりでわかり、プラットホームの高さと同じだと既に50%以下に磨耗していることになります。
すり減っている=劣化している=滑りやすく事故になりやすいため、ここは必ずチェックしたいポイントです。
最後に、スタッドレスタイヤ全体の外観をチェックしてください。
傷が目立つ、とくに側面に傷がある場合にはバーストを起こしやすく危険です。
また、デコボコがみつかった場合、スタッドレスタイヤの内部に異常がある疑いがあり、走行中のトラブルを起こすことになりかねません。
中古より新品をオススメする理由
中古のスタッドレスタイヤは、購入時には新品より割安で手に入ることからお得感があります。
しかしながら、しっかりと品質を見極めたうえで購入しなければ、すぐに使いものにならなくなることもあります。
安物買いの銭失い状態になるだけでなく、最悪の場合には大事故を起こしてしまい、一生を棒に振るようなことにもなりかねません。
新品は不良品でもない限り、使用方法や保管方法に注意すれば何年も使い続けることが可能です。
劣化していない状態で使いはじめることが可能であり、いきなりスリップしやすかったりバーストしてしまったりといったトラブルを起こす心配がありません。
また、中古のスタッドレスタイヤが必ずしも新品より割安になるとは限りません。
よい中古のスタッドレスタイヤを購入しようとして、前述したような条件をすべて満たしているものを買おうとすると、価格は高くなります。
格安の新品スタッドレスタイヤと状態のよい中古スタッドレスタイヤを比較すると、前者のほうが安い価格で販売されていることも珍しくありません。
安く冬用のタイヤを買いたい場合には真っ先に中古を候補にするのではなく、お得な新品スタッドレスタイヤがないかまず探したほうがよいのです。
まとめ
最終的には新品をおすすめしましたが、どうしても中古がよい場合には今回ご紹介した選び方を参考に、なるべく状態がよいものを購入しましょう。
また、自分がベストと思った中古と格安の新品の価格・性能を比べ、どちらがお得で良質なのかを確認したうえで購入することをおすすめします。