いまは年賀状のやりとりをしない人が多くなっているためご存じない人もいるかもしれませんが、年賀状というのは出せば絶対に元旦に届くわけではありません。
実際、年賀状が家に届いた経験がある人は、1月1日だけでなく2日や3日など、元旦のあとにも何枚か届いたことがあるという経験をした人も多いでしょう。
自分が年賀状を出すことになった際、元旦に届かない場合には注意しなければいけないことがあります。
2日以降に届く場合、年賀状の書き方のマナーがあり、知らないまま間違った書き方をして出してしまうと、恥をかいてしまったり、マイナス評価を受けたりすることにもなりかねません。
また、年賀状は年明けであればいつ出してもOKと思っている人もいるのではないでしょうか。
しかしながら、年賀状は出すタイミングが遅いと年賀状として出すことができなくなってしまうのです。
ここでは、年賀状が元旦に届かない場合の書き方や、年賀状としていつまで出せるのかなどの情報を提供しますので、気になる方は以下の内容をご確認ください。
年賀状が元旦に届かないときの書き方
元旦である1月1日に年賀状が届かない場合、多くの人が年賀状の書き方で気にするのは「日付」のことではないでしょうか。
1月2日や3日など、元旦までに届かなかった場合、日付に元旦と書いてあるのはおかしいのではないか、マナー違反になるのではないかと思う人は少なくありません。
1月1日に届かない場合、日付に元旦と記すことに関してですが、OKかNGかの意見がわかれている状態です。
相手に年賀状が届くのが元旦に間に合わない場合でも、元旦の日付を書いても問題ないという意見もあれば、一月や正月を日付に使用したほうがいいという意見もあります。
また、年号と月だけを書いたほうがいいという意見もあります。
どの意見を取り入れるか迷ってしまう人もいるでしょうが、問題は元旦と日付に書くことをNGとしている意見があるということです。
このことを一般常識と思っている人にマイナス評価されたくない人は、一月、正月、年号と月のいずれかを日付に書くと良いでしょう。
なお、元旦に確実に届けたい場合には
こちらの記事をご覧ください。
ここでは軽く解説する程度にとどめておきますが、年賀状が元旦に届くようにするには、12月15日以降12月25日までの年賀状特別取扱期間中に投函する必要があります。
そのほか、年賀状を作成している最中や、完成したあとに書き損じてしまっていることに気付くことがあります。
このような場合、年賀状を交換することが可能なことはご存じでしょうか。
「書き損じた年賀状の交換手数料と期間|未使用はがきも同じ?」
こちらの記事に交換のしかたなどをわかりやすくまとめていますので、参考情報としてお役に立てていただければ幸いです。
年賀状で出せるのは松の内まで?
年賀状として出すことが可能なのは「松の内まで」です。
ただ、松の内までといわれても、いったい何月何日までのことをいっているのかわからないという人もいることでしょう。
この疑問の答えですが、松の内までというのは「1月7日まで」のことを指しています。
意外と長いと思った人や、逆に意外と短いと思った人もいることでしょう。
なお、郵便局では1月8日以降に差し出したものには全部消印が押されることになります。
また、この松の内までは年賀状として出せるという話は、年賀状を出していない人に対して返信する場合にもあてはまります。
元旦などに届いたあと、7日までは日数に余裕がないため、年賀状として返信したい場合には注意が必要です
このほか、年賀状に関しよくある質問には、「あけましておめでとう」をいつまで使用することが可能なのかというものがあります。
この質問に対する回答は「小正月まで」です。
この小正月は「1月15日まで」のことですので、頭に入れておくと良いでしょう。
松の内を過ぎたら寒中見舞いでいいの?
1月8日以降は年賀状で出すことが不可能になります。
この場合にはどうするのがマナーなのでしょうか。
松の内を過ぎてしまったあとには「寒中見舞い」として出すのが一般常識です。
年賀状を出していない人から届いた場合の返信で、1月7日までに間に合わなかった場合にも、寒中見舞いとして出すのがマナーといわれています。
寒中見舞いとして出す場合ですが、年賀はがきは使用しません。
通常のはがきを使うか、寒中見舞いと記されているはがきを購入し、使用することも可能です。
なお、寒中見舞いという言葉には使用期限があります。
通常は立春の2月4日ごろまでのあいだ使用することが可能ですが、受け取った年賀状の返信をする際には、1月15日ごろまでが寒中見舞いという言葉の使用期限になります。
おわりに
いかがでしたか?
年賀状が元旦に届かない場合には、年賀状の日付の書き方に注意したほうがいいことや、さらに遅くなる場合には年賀状として出すことが不可能になってしまうことがご理解いただけたのではないでしょうか。
いまは細かいマナーを重視しない人も増えていますが、年配の方をはじめ厳しい人は厳しいです。
好意で出した年賀状が原因となって常識・マナーを知らない人と思われてしまい、先方の自分に対する評価を下げてしまわないよう、年賀状を作成したり出したりする際にはくれぐれも気をつけましょう。