2016年(平成28)年・・・「スーパームーンは見られる!?」ということが気になっている人もいるのではないでしょうか。
この問いに対する答えですが、2016年もスーパームーンはあります。
ここでは第一に、スーパームーンとは一体どういう現象なのか基本的なことを解説し、そのあとに2016年のスーパームーンはいつ見られるのかを説明します。
スマートフォンでの撮影についても触れていますので、ぜひご一読ください。
スーパームーンとはどのような現象?
スーパームーンという言葉を見聞きしたことがあり、なんとなくどういうものなのかわかっていても、具体的なことまではご存じない人もいると思います。
そこでスーパームーンについて少し説明したいと思います。
満月または新月が地球にもっとも近付く日と重なった月のことをスーパームーンといいます。
スーパームーンでは通常時の月より巨大に、明るく輝いて見えるのが特徴です。
地球に月がどの程度接近するのかといいますと、2016年は約357,000kmまで距離が近くなります。
近くなるといわれても数字だけ見るとピンとこない人もいるでしょうが、もっとも地球と月が離れた場合は約406,000kmであり、今年のスーパームーンはこのときより大体50,000km接近することになります。
なぜ接近したり離れたりするのかということにも理由があり、月は同じ場所にとどまっているわけではなく、地球の周りを回っています。
また、回りかたは完全な円を描きながらということではなく、楕円を描くのが特徴です。
このような理由で、ただ単に満月・新月といっても、地球との距離が遠くなることもあれば、近くなることもあるわけです。
そのほか、スーパームーンはどの程度の頻度で見ることが可能なのか、この点が気になっている人もいるでしょう。
これは規模によって異なりますが、小規模なものであれば1年に1回程度は見ることが可能です。
多い年では1年に2回以上見ることが可能な場合もあり、2014年には1年に3回もスーパームーンを見る機会がありました。
一方、大規模なものの場合には、18年に1回程度と、めったに見ることができません。
2016年ほど接近するスーパームーンを観察するには、2034年まで待たなければいけません。
スーパームーンに関しては、ほかにも「エクストリーム・スーパームーン」というものがあります。
エクストリーム・スーパームーンは地球に月が一番近付いてから1時間以内に満月または新月になることです。
なお、エクストリーム・スーパームーンは前述した大規模なスーパームーンに該当し、見られるのは18~19年に1回程度といわれています。
2016年のスーパームーンはいつ?
2016年のスーパームーンは、11月14日(月)です。
また、最大に見える時間は日本時間のAM11:51とされています。
がっかりする人もいるでしょうが、昼間なので最大の状態のスーパームーンを観察することはできません。
ただし、通常より大きい月を見ることは(晴れていれば)可能ですので、観察してみる価値は十分にあります。
また、どの方角を見るのが正解なのかといいますと、月は東の空から昇り、南をとおって西へと沈んでいくのが特徴です。
そのため、夕方以降に東や南東の方向を見てみると、月を観察することができるでしょう。
なお、2017年や2018年ですが、2017年に関してはスーパームーンはありません。
2016年の次にスーパームーンを見られるのは2018年であり、元旦の1月1日に観察することが可能です。
スーパームーンの撮影はスマホでもできる?
結論からいいますと、スーパームーンはスマートフォンを使って撮影することが可能です。
WEB上で美しいスーパームーンの画像を公開する人が当日は多くなりますが、初心者でもきれいにスーパームーンを撮ることができます。
なお、撮影場所に関してですが、通常時の月が見えるようなところであれば、スーパームーンも問題なく見えるため、とくに気にする必要はありません。
特別なことをする必要はなく、フラッシュをオフにし夜景モードか風景モードで撮影するほか、ISO感度を上げるだけでOKです。
感度を高くすることにより、暗いところでの撮影でもきれいな明るさの画像に仕上がりやすいです。
なお、具体的な数値ですが、200程度にするとよいでしょう。
このほか、スーパームーンをスマホで大きく撮りたいという人も多いでしょう。
大きく撮るためズーム機能を使う人は多いですが、画質が低下してしまうため使用しないほうがいいです。
美しく大きな画像を撮影したい人は、お金はかかるものの双眼鏡やオペラグラスを用意することをおすすめします。
こうしたものにレンズを合わせて撮影すると、画質の低下を招くことなくスーパームーンのきれいな画像が撮影できます。
また、より美しく撮影したい人は、可能であれば三脚もあったほうがいいです。
暗いところではシャッタースピードが遅くなるオート撮影ですが、このときに起こりやすい被写体のブレを防ぐことが可能です。
おわりに
いかがでしたか?
2016年のスーパームーンがいつなのかということだけでなく、だいぶスーパームーンの理解度が高まったのではないでしょうか。
撮影にチャレンジしたいという人は、スーパームーンに備えて日ごろから月をきれいに撮る練習をしておくのもおすすめです。