醍醐寺(だいごじ)とは、京都府京都市伏見区醍醐東大路町に位置する、真言宗醍醐派総本山の寺院です。
世界遺産に登録されていることや、豊臣秀吉が醍醐の花見を開いた地として有名です。
境内には約1000本、カワヅザクラ、シダレザクラ、ソメイヨシノ、ヤマザクラ、ヤエザクラというように豊富な種類の桜が約3週間にわたって咲き誇り、醍醐寺の境内は日本さくら名所100選に選ばれています。
とくに参道の桜のトンネルや、樹齢100年を超えるソメイヨシノは必見です。
ここでは、醍醐寺の桜に関する情報や醍醐寺への行き方、なぜ醍醐寺という名称になったのかなど、行くにあたって役に立つ情報をご紹介します。
醍醐寺の桜の見頃と開花情報
例年のソメイヨシノの見頃は3月の下旬~4月の中旬です。
冒頭でお伝えしましたが、醍醐寺には豊富な種類の桜がありますので、種類により開花時期や見頃が変わってきます。
また、見頃を迎えるタイミングに合わせてさくらまつりが開催される桜の名所は多いですが、醍醐寺では豊太閤花見行列(ほうたいこうはなみぎょうれつ)が行なわれます。
このイベントは醍醐の花見を再現したものであり、2016年は4月10日(日)13~15時に行なわれます。
桃山時代装束の格好をした約200人が、境内を練り歩く様を見物することが可能です。
なお、醍醐寺の桜を見に、例年約220,000人の人が醍醐寺へと足を運んでいます。
このように桜の時期は遠方からの観光客も多く訪れるため、人気の宿はとくにすぐ予約がいっぱいになってしまいます。
醍醐寺の桜などを目当てに旅行に出かけようと思っている人は、早めにホテルなどの宿泊施設の手配を行なうことをおすすめします。
また、桜がピークを迎える前に、醍醐寺に行っても損はありません。
3月29日には醍醐市が、三宝院前の参道で開催されます。
屋台の出店があり、目だけでなく舌を満足させたい人は、醍醐市のタイミングを狙って行くというのも良いのではないでしょうか。
そのほか、醍醐寺の桜はライトアップが行なわれるのか、夜桜見物が好きな人は気になるのではないでしょうか。
この点に関してですが、一般向けに照明が点灯されることは、残念ながらありません。
醍醐寺のアクセス方法と周辺の駐車場
醍醐寺までどのようにして行くのかについてですが、方法は複数あります。
鉄道を利用の場合
JR京都駅よりJR東海道本線(琵琶湖線)か湖西線およそ5分で山科駅へ、そして京都市営地下鉄山科駅の京都市営地下鉄東西線を利用し、およそ10分の醍醐駅で下ります。
このほか、JR京都駅よりJR奈良線でおよそ18分で六地蔵駅へ、そのあと京都市営地下鉄六地蔵駅で地下鉄東西線を利用し、およそ5分の京都市営地下鉄醍醐駅で下りる方法も選択可能です。
京都駅からバスを利用の場合
京都駅八条口8番乗り場(山急醍醐寺ゆき乗り場)で京阪バス・山科急行を利用し醍醐寺下車(約30分)
JR山科駅1番乗り場(22、22A系統乗車)で京阪バスを利用し、醍醐寺前下車(約20分)
京阪六地蔵駅2番乗り場(22、22A系統乗車)で京阪バスを利用し、醍醐寺前下車(約20分)の方法があります。
車を利用の場合
名神高速京都東ICより府道35・36号経由8km20分か、阪神高速山科出入口より府道117号経由4km15分で到着です。
醍醐寺周辺の駐車場
駐車場に関してはあるにはあるのですが、醍醐寺の駐車場は約100台収容可能で、5時間700円のお金がかかります。
収容可能台数が少ないため、花見の時期にはすぐに満車になってしまいます。
これを避けたい人は、周辺に複数おすすめの場所があります。
少し歩くことにはなりますし、有料駐車場ではありますが、地下鉄醍醐駅にある商業施設のパセオダイゴローと平和堂や、コインパーキングがあります。
いずれも有料ですが、醍醐寺までは徒歩約15分かからないぐらいの近くにあるため、利用を検討してみるとよいでしょう。
また、混雑や渋滞でいつまで経っても車を停められずイライラするようなことを避けたい場合には、公共交通機関を利用することをおすすめします。
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世界遺産の醍醐寺その由来は?
醍醐寺の由来について少し説明しておきます。
古都京都の文化財として世界遺産に登録されている醍醐寺。
この名前の由来となったのは醍醐味という言葉です。
弘法大師の孫弟子であり醍醐寺の創立者である理源大師聖宝が、山のわき水を飲んで「醍醐味なるかな」と称賛し、これが醍醐寺という名前が付けられるきっかけになったといわれています。
おわりに
醍醐寺には60,000点以上の国宝、150,000点もの文化財が収められており、桜の名所をめぐるのが好きな人だけでなく、一生に一度は行く価値のあるスポットです。
また、京都は醍醐寺以外にも、桜の名所などの観光スポットが数多く存在します。
醍醐寺の桜を見たあとは、別の人気スポットにも足を運んだり、京都のグルメを楽しんだりするのもよいでしょう。