一心行の大桜(いっしんぎょうのおおざくら)は、熊本県北東部、阿蘇カルデラ南部の南阿蘇地域に位置する南阿蘇村中松地区の桜で、九州でも人気の桜の名所です。
1991年(平成3年)11月11日に、ふるさと熊本の樹木として登録されています。
樹齢400余年、樹高14メートル、枝張り東西21.3メートル、南北26メートル、幹周り7.3メートルの巨大な山桜は、みた人に感動を与えます。
毎年200,000人あまりの人が見物に訪れるほどの人気の観光スポットとなっており、満開になるとライトアップによる夜桜観賞が楽しめるほか、開花にあわせて南阿蘇さくら植木まつりが開催されます。
また、トイレや駐車場、パークゴルフ場など、一心行の大桜の周囲は一心行公園として整備が行なわれています。
今回は、はじめて一心行の大桜の見物に出かけたいという人のため、有益な情報を提供します。
一心行の大桜 見頃と開花時期
一心行の大桜は3月の下旬から4月の初旬が見頃です。
ただ、満開を狙っていく場合には、より詳細な開花状況を確かめたうえで出かけないと、目的を果たすことができません。
ちょうど開花時期にあわせて、3月中旬から4月中旬まで、サクラ情報テレホンサービスが開設されます。
0967673321が番号ですので、確認のために利用してみることをおすすめします。
また、開花状況は熊本市のホームページでも確認が可能ですので、そちらをチェックしてみるのもよいでしょう。
一心行の大桜 アクセスと駐車場情報
一心行の大桜の所在地
郵便番号:〒869-1505
住所:南阿蘇村大字中松3226-1
一心行の大桜へのアクセス
次に一心行の大桜への行き方ですが、主なものとしては電車と車を挙げることができます。
電車を利用
電車を利用する場合はJR豊肥本線立野駅から南阿蘇鉄道に乗り換え中松駅で下車、徒歩およそ15分
車を利用
車を使う場合は九州道熊本ICより国道57号・325号を経由しておよそ60分、九州道益城熊本空港ICよりおよそ60分で到着します。
周辺の駐車場と開園時間
そして駐車場情報ですが、車で向かう人はないと困りますが、しっかりと用意されています。
500台停めることが可能な駐車場がありますが、南阿蘇桜さくら植木まつり開催期間中は臨時有料駐車場が設けられ、トータルで約700台の車が駐車可能になります。
駐車料金は普通車500円、バイク等200円、マイクロバス2,000円、大型バス4,000円と、駐車場を利用するためにはお金がかかる点には注意が必要です。
また、一心行の大桜が見頃を迎えると、観光バスなどでも観光客が多く見物に訪れ、大変混雑します。
渋滞にはまってしまったり、駐車場がいっぱいで停められなかったりといったトラブルを回避するには、開園時間に合わせて少し早めに到着できるようにすと良いでしょう。
開園時間
開園時間は8:00から18:00ですが、満開の時期には21:00までライトアップされるので夜桜観賞が楽しめます。
※ライトアップは満開の時期に3日間ほど
※南阿蘇桜さくら植木まつりは8:00から18:00です。
一心行の大桜の由来は?
一心行の大桜の名前の由来は、伯耆守惟冬(ほうきのかみこれふゆ)という人物(武将)が関係しているとされています。
伯耆守惟冬は1580年(天正8)年に薩摩・島津氏との戦いで命を落としました。
伯耆守惟冬が亡くなったあと、妻子や家臣が命を落とした伯耆守惟冬や一族を弔うために桜の木を植え、一心に行をおさめたといわれています。
このため、一心行という名前になったというのが一心行の大桜の由来です。
一心行の桜の老樹は、伯耆守惟冬が眠っているとされる、墓地内の菩提樹(ぼだいじゅ)であり、大迫力で美しく、毎年多くの見物客を魅了しています。
おわりに
いかがでしたか?
人気の観光スポットということで、既に述べたように見頃の時期には混雑が予想されます。
遠方から一心行の大桜を見に行く人は、日帰りでとは行かない場合もあるでしょう。
その場合、混雑を避けるためには前日から泊まれる宿を探して手配しておくと、混雑を回避できる可能性が高まります。
目当ての宿が予約でいっぱいということがないように、余裕を持ってホテルなどの宿泊施設は押さえておきましょう。