日本の春といったら桜
そんな桜を見ることができる場所は日本には何百カ所とありますが、大阪には一風変わった桜並木が存在します。
今回は造幣局の桜の通り抜けをご紹介していきます。
造幣局桜の通り向けの開催期間はいつ頃?
造幣局 桜の通り抜け
この言葉だけでも他の桜並木とは一風変わっていることがうかがえます。
造幣局とはその名前から分かるように日本の硬貨を製造している場所です。
硬貨を製造しているということから、基本的にはこの造幣局の敷地内に一般の人が立ち入るのは難しくなっています。
しかし、年に一度だけ誰でも造幣局の敷地内に足を踏み入れることができるようになるのです。
それが桜の開花時期です。
実はこの造幣局の敷地内には約130種類、約350本の桜が植えられているのです。
現在造幣局が存在している場所は、江戸時代には藤堂家の大阪屋敷がありました。
この屋敷内で育てられていた多くの桜をそのまま造幣局が引き継いだため、今でも造幣局の敷地内には見事な桜並木が存在しているのです。
そして明治16年には、「この見事な桜を一般の人にも見てもらうべきだ!」という声があがり桜の開花時期のみ一般開放されるようになりました。
造幣局の桜並木は、一般解放時は一方通行となっており宴会などをすることはできません。
あくまで見学のみが許可されているのです。
そんな特長を表して「造幣局の桜の通り抜け」と呼ばれるようになったのです。
造幣局の桜の通り抜けは、毎年桜の開花時期に合わせて1週間のみ行なわれるようになっています。
過去3年の桜の通り抜け開催期間
- 2015年は4月9日(木曜日)~4月15日(水曜日)
- 2014年は4月11日(金曜日)~4月17日(木曜日)
- 2013年は4月16日(火曜日)~4月22日(月曜日)
例年の開催期間中の開門時間
- 平日は午前10時~午後9時まで
- 土日は午前9時~午後9時まで
夜になるとぼんぼりなどによるライトアップが行われます。
2016年の桜の通り抜けの一般開放時期はまだ決まっていません。
桜はその年の気候で開花状況などが変わってくるので、さすがに今の段階では開放時期を決めることはできないんですね。
ただし今年の3月中旬ごろには開催期間を決定するようなので、いち早く情報をゲットしたい人はこちらの造幣局のホームページを3月中旬あたりに覗くようにするといいでしょう。
「桜の通り抜け」という名前で親しまれていることからも分かるように、通り抜けに指定されている道は一方通行となっています。
実際に行ってみると分かるのですが、平日でも多くの人が押しよせるため「一方通行」という決まりがなくても人の波に押されて後ろへ引き返すのが難しいほどです。
また、敷地内ので飲食、喫煙、ペットの入場は禁止されています。
そのかわり造幣局の周辺では屋台などが多く出るようで、桜を見ながらの宴会はできなくても十分お祭りに似た雰囲気を楽しめそうです。
造幣局桜の通り抜けアクセス方法
造幣局桜の通り抜けをするためには、造幣局の南門に向かう必要があります。
北門は桜の通り抜けの出口となっているので、間違えないようにしてくださいね。
アクセス方法としておすすめなのは、電車です。
- 地下鉄谷町線・京阪本線・天満橋駅(京阪東口・2号出口)で下車した後、徒歩約15分
- JR東西線・大阪天満宮駅(JR2号出口)で下車した後、徒歩約15分
- JR東西線・大阪城北詰駅(3号出口)で下車した後、徒歩約15分
もしくは、大阪駅前から通り抜け期間中にのみ運行されている「さくらバス」を利用する方法もあります。
さくらバスは大阪駅前(地下鉄御堂筋線梅田駅18番出入り口近く)から、通り抜けの入り口である南門の近くにある「天満橋」までの直行便です。
帰りは通り抜けの出口である北門の近くにある「桜の宮橋」から大阪駅にバスで戻ることができます。
南門から北門までの560mは20分程度で抜けることができるので、このバスを利用するのもいいでしょう。
車は自分の好きな時間に移動できるので便利ではあるのですが、今回に限ってはおすすめできません。
桜の通り抜けの開催期間中は、周辺で交通規制が敷かれ付近にも駐車場が多くは存在しません。
電車を使って最寄り駅まで行き、そこから徒歩。
もしくは大阪駅から出ている「さくらバス」を利用したほうが、駐車や交通渋滞のストレスも少ないのでおすすめです。
造幣局桜の通り抜け周辺の駐車場
造幣局には駐車場はありません
しかし、遠方や小さなお子さま連れの家族の方など、どうしても車でという方もいらっしゃると思います。
そんな方のためにも造幣局からなるべく近い駐車場をいくつかご紹介しておきます。
- リパ-ク天満1丁目第2
- タイムズ天満第10
- リパ-ク天満1丁目第4
- タイムズ天満第9
- タイムズ天満第8
- タイムズ天満橋第3
- リパ-ク天満橋1丁目
この他にもぽつぽつと周辺にコインパーキングはありますが、駐車に時間がかかるのは覚悟しておいたほうがいいでしょう。
もしくは、どうしても車を使ってというのであれば、少し遠方の駅などに駐車してそこから電車で、という方法もあります。
この場合は駐車場の料金と電車賃がかかってしまうことになりますが、渋滞や駐車地獄に巻き込まれたくないのであればこちらの方法のほうがいいでしょう。
まとめ
造幣局の桜の通り抜け。
普段は立ち入り規制がされている造幣局の敷地に足を踏み入れることができる。
約560メートルという距離に約130種類、約350本もの桜が植えられている。
そんな一風変わった桜並木の一方通行を、今年の春は体験してみるのも良いのではないでしょうか