冬の時期になるとちらほらと聞こえてくるノロウイルスへの感染の話。
実は、この2015年冬から2016年にかけて新型のノロウイルスが大流行する恐れがあるといわれています。
今回は新型ノロウイルスについてご紹介していきます。
目次
新型ノロウイルスの症状と潜伏期間!
まずは新型ノロウイルスの気になる症状と潜伏期間を見ていきましょう。
新型ノロウイルスの症状は?
新型ノロウイルスの症状の特徴は
●38度近い熱や腹痛
●激しい嘔吐と下痢
●関節痛
などがあげられます。
これらの症状は、過去に流行したノロウイルスの症状と変わりがありませんよね。
しかし「なんだ!新型って言っても症状は変わらないんだ!」と安心してはいけません
症状が変わらないということは、新型ノロウイルスも辛いものだということですが・・・
新型ノロウイルスの恐ろしいところは、その爆発的な感染力です。
新型ということは、私たち人間はこのウイルスに感染した例が少なく、ウイルスに抵抗するための免疫力を持っていません。
ウイルス自体が持つ増殖力にくわえて、私たちが免疫力を持ち合わせてないことにより、その感染力は非常に強力なものとなるのです。
新型ノロウイルスの潜伏期間は?
多くのウイルスは感染してすぐに症状があらわれるわけではなく、潜伏期間とよばれるものが存在します。
新型ノロウイルスの潜伏期間は、1~2日程度といわれています。
つまり、実際に新型ノロウイルスの症状が発生した場合には、その1~2日前にはすでに感染してしまっていたということです。
ですから同じ環境で生活していた人も感染してしまっている危険があるということです。
こうなってくると大切なのは予防になってきますが、恐ろしいことにノロウイルスはアルコール消毒や石けん、合成洗剤などでは除菌をすることができません。
これまで流行したノロウイルスもそうでしたが、爆発的な感染力にくわえて簡単には除菌ができないという特長からなおさら細心の注意が必要だということが分かりますね。
新型ノロウイルスの検査方法と治療薬は?
新型ノロウイルスの検査方法と治療薬も見ていきましょう。
新型ノロウイルスに感染したかどうかを調べるには、病院に行って検査をする必要があります。
しかし、新型ノロウイルスは従来の検査では検出されにくい傾向にあります。
また、厄介なことにノロウイルスを治療するための薬は現在開発されていません。
つまり、ノロウイルスに感染してしまい病院で検査をして新型ノロウイルスに感染したと分かったとしても、とにかくウイルスが体の外に排出されるのをただじっと待つしかないのです。
病院でできることは、点滴による水分を栄養の補給程度でしょう。
高齢者と子供は新型ノロウイルスに要注意!
新型ノロウイルスは、従来のノロウイルスの症状に強力な感染力がプラスされたようなものです。
その感染力の高さから特に体の免疫力がまだ低い子供や、免疫力が低下している高齢者は特に注意が必要です。
子どもは幼稚園や学校など大多数の人の中で1日の大半を過ごすことになります。
高齢者の場合は病院などに行く機会も多くなり、その分感染してしまう確率は高くなるでしょう。
ノロウイルスの症状が発症してからは自宅などで症状が回復するのを待つことになりますが、ノロウイルスは潜伏期間の間でも他人へ感染してしまう危険があります。
こうした理由から、特に免疫力が不十分である子どもや高齢者は集団感染に注意する必要があるのです。
また、免疫力が低い人がノロウイルスに感染するとなかなか自分の体の力では症状を改善することができず、症状が長引きやすくなってしまいます。
それにともない嘔吐物を喉に詰まらせたり、肺炎の原因になってしまうケースもあるのです。
新型ノロウイルスは、まだ免疫力を持っていない人が大勢いるため大人でも感染しますが、特に子供や高齢者は注意をする必要があるでしょう。
まとめ
猛威を振るうことが予想される新型ノロウイルス。
2015年の冬から2016年にかけては、ニュースなどで流行の具合をチェックしてそれに乗じて、しっかりとした対策をするようにしましょう。